中でも重大な問題点は、露出が不安定なことと、メニュー表示が操作中に突然消えることです。
露出の暴れというか、不安定なのは、カメラ側の電子接点を掃除することで、ほぼ解消されますが、黒い汚れがすぐに付くことは異常で、他のレンズではほとんど汚れることはありません。
これは、"BORG カメラマウントPK(改)"の材質と、表面仕上げの問題でしょう。
また、メニューが消えるのは、カメラ側の電子接点が浮いた状態のときに起きるようです。
カメラにBORG 71FLを装着したときは、他のレンズを装着したときと比べると、大きくガタツキます。PENTAX純正のレンズマウントキャップを付けるとユルユルで、すぐに外れてしまうくらい。
この問題は、どうも"BORG カメラマウントPK(改)"の精度の悪さや、材質から起きているような気がして、"BORG カメラマウントPK(改)"に小細工して、2週間使ってみました。
結果としてはOKだったようで、この改造後に5,000枚くらい撮りましたが、メニューが突然消える現象は皆無で、露出の暴れは、4枚以外は問題なしになりました。
Exif情報を見ると、f0.0で安定しています。(4枚だけf4.0)
改造の狙いは、カメラにBORG 71FLを装着したときのガタツキを少なくし、カメラの電子接点に接する"BORG カメラマウントPK(改)"側の材質を変えることです。
何をやったかというと、ジュースのアルミ缶を切って、"BORG カメラマウントPK(改)"に貼り付けました。
左側が貼り付ける前のアルミプレート、右側が3点に貼り付けた"BORG カメラマウントPK(改)"。
写真下側のアルミプレートに、カメラ側の電子接点が接触し、全ピンショート状態。

アルミ缶の側面の厚みは0.1mmくらいなので、ガタツキ抑制にちょうどいいようです。
ふたの部分は、厚み約0.3mmなので厚過ぎました・・・実験済み(x_x)
鋏で切って、貼り付けは瞬間接着剤のお手軽工作(笑)
柔軟性のある接着剤のほうがいいかもしれませんが、今のところ外れてはいません(^^;)
切ったアルミプレートの両端だけに、ごく微量の瞬間接着剤を付けて貼っています。
"BORG カメラマウントPK(改)"との導通は不要かもしれませんが、わからないので、接着面以外は"BORG カメラマウントPK(改)"と接触し、アルミプレート3枚の間での電気の導通を確保しました。
アルミ缶の外側は印刷されているし、内側は全面コーティングしてあるので、どちらもサンドペーパーで皮膜を落とし、両端はスロープになるようヤスリで削りました。
"BORG カメラマウントPK(改)"は、"BORG カメラマウント ペンタックスK用"の電子接点側の黒アルマイトを切除加工してあるので、削った分ガタツキが大きくなったのだと思います。
"BORG カメラマウントPK(改)"を2個持っていますが、どちらも同じ程度なので、切除加工のばらつきではなく、削ったことが問題なのです。
また、アルミプレートを貼り付けることで、カメラ側の電子接点の汚れは激減しました。
これは材質の違いによるのか、ガタが減ったので、接触面が擦れ合うことが少なくなったおかげなのかは不明です。
"BORG カメラマウントPK(改)"を加工したので、"PENTAX F AFアダプタ"を使ったときでも、同じ効果が得られます。
加工前は、AFが突然利かなくなり"MF"と表示されることがありましたが、それも皆無。
これは接点の汚れで起こる現象だと、PENTAXのサービスから言われたことがありますし。
露出の暴れを心配しなくていいのは、精神衛生上とってもいいです♪
アルミ缶の前に、寸法取りのためにアルミホイルで試してみましたが、100枚撮らないうちに、アルミホイルの電子接点と接触する部分が、強度不足で破れてしまいました。
カメラ内部に破片が入る可能性がありますから、絶対に使ってはいけない材料ですね。
それに、アルミホイルの厚みは0.02mm程度なので、ガタツキ抑制にはなりません。
経年変化はわかりませんので、しばらく様子見です。
接着剤では外れるようなら、アルミ用のハンダを試します。
切除加工する前の"BORG カメラマウント ペンタックスK用"の仕上げを、アルマイトではなく導電性のあるメッキとかにしてくれると、ガタも少なくなり、汚れも付かなくなると思うんですけどね(^^;)
★ 2012/01/09 追記
この改造を行ってから約10,000枚の撮影を行ってきましたが、ほとんどf0.0で順調でした。
但し、10枚未満ですがf2.8とかf4.0となったことはあります。
それが、昨日1/8での撮影では、500枚中150枚くらいが暴れまくり。
f2.8とかになっても、不思議なことに画像は若干明るめくらいで、ひどくはありません。
接点の清掃後は再び落ち着いたので、やはり定期的な清掃は必要です。
これは、柔らかいアルミ地肌むき出しで使う限り避けられそうにないので、貼り付けたプレートを、もう少し硬い真鍮に変更してみます。
★ 2012/02/10 追記
0.1mm厚の真鍮板が入手できたので、早速プレートを作成し貼り付け。
入手先は HOBBY SHOP しえいかん Yahoo!店
メール便100円で送ってもらえるので、送料を含めると、ここが安価でした。
真鍮板でも、木工用の円形カッターで楽々切ることができ、表面のペーパーがけも不要なので、作業時間は30分足らず。
経過については後日。
* 円形カッターは木工用で、5mm厚の合板を切ったこともあります。
コンパス型の紙用も持っていますが、それではムリっぽいですね。
★ 2012/02/17 追記
0.1mmの真鍮プレートに変えてから一週間。
時々ですが、露出がf4.0になることがありました。
接点の汚れはなさそうなので、接点との接触面の平滑を疑い、真鍮プレートの表面をヤスリで削ってみたところ、削られない部分がありました。
凹凸があって、ピンが接触するところの一部が凹になっていたようです。
そこで、平面になるように丁寧にヤスリがけ。
これで様子見です。
★ 2012/03/05 追記
真鍮プレートの平面化を行ってから2週間ちょっと、5,000枚以上撮って全てf0.0。
接点部分も全く汚れていません。
これなら、問題なく使えそうです。
最初から、アルミ板ではなく真鍮板を使えばよかったのかも(^^;)
★ 2012/03/23 追記
真鍮プレートへの変更について、まとめました。
BORG カメラマウントPK(改)の改造 その2
71FL+K−5を使っています。これまでマニュアルフォーカスで撮っていましたが、AF化に移行したくて、AFアダプター及びカメラマウントPK改を購入し、早速試写をしてみましたが、AFが全く作動しません・・・。初歩的な操作ミスが原因なのでしょうか・・・考えられる点について教えていただければと思い書かせていただきました。宜しくお願いします。
AFが全く作動しないとのことですが、思いつくのは、ボディ側のAF-S、AF-C、MFの切り替えSWがMFになっているか、「カメラマウント PK(改)」ではなく、「カメラマウント ペンタックスK用」を使ったくらいしかありません。
ここに書いている改造は、何かの拍子にAFが動作しないことがある場合に有効ですが、改造なしでも全く動作しないことはありませんので。
AFになっていて、全く作動しないのであれば、焦点距離は何mmでもいいですから、他のレンズではAFが動作するかどうかを試してみられたらどうでしょうか。
早速入手してKr+FAF+A7218+7523〜71FLの組合せで使用したところすこぶる調子が良く暴れが無くなりました。
ご報告まで。
ホルスベンヌ マウントアダプターA7218、見てみました。
要するに、M42レンズをKマウントのボディにつけるためのアダプタなんですね。
つまり、BORGを一旦M42レンズにしてしまい、このアダプタでKマウントに変更するんですね♪
私は、昔定価1000円の頃に買ったPENTAX純正のM42アダプタを持っていますが、ボディにつけて固定するアダプタなので、レンズ側マウントアダプタとしては使えません。
ただ、3/23に真鍮プレートに換えてから昨日まで27,000枚以上撮りましたが、露出の暴れは0件で、全く起きていませんので、今のままでいくと思います。